『国試対策としての勉強』と『学問としての勉強』の違い
このコラムでは、『国試対策としての勉強』と『学問としての勉強』の違いについて、お話していきたいと思います。
まず、『国試対策としての勉強』は、合格するために得点を取る必要があります。全ての範囲を詳しく勉強していくよりも、出題頻度が高い範囲から順に項目を潰しこんでいく勉強法が適しています。
また、科目毎に出題数が傾斜をかけられているのも特徴です。『物理』、『化学』、『生物』は、各20問ずつしか出題されませんが、『衛生』、『薬理』、『薬剤』は各40問ずつ出題されます。
つまり、『物理』で満点を取っても20点しかありませんが、『衛生』で満点をとると20点の2倍の40点が加算されます。何が言いたいかと言うと、『物理』より『衛生』で得点化を図る方が、効率的・効果的だということです。
自分はどの範囲が得意で、どの範囲が苦手なのか自己分析をして、それに出題数の傾斜を考慮し、日々の学習時間に反映させていくと得点が伸びる勉強ができます。是非、参考にしてみて下さい。
一方、『学問としての勉強』は、より深く専門的に学んでいくことに価値があります。
例えば、大学の先生の勉強がこれに該当します。道なき道を自分の知識と研究で切り開き、新たな法則や将来の医療に繋げていく学びになります。『学問としての勉強』は、一朝一夕で構築されるものではなく、長い年月、様々な手法でトライアンドエラーを繰り返しながら前進していく傾向が強いです。
結果的に、『国試対策としての勉強』は終わりがありますが、『学問としての勉強』は終わりがない生涯学習となります。